早速ですが結論です。
レクサスNXの盗難に関するまとめ
- NXの盗難率は決して高くないが、最低限の対策はしておいた方が安心
- 鉄板はマイカー始動ロックを設定すること
- ハンドルロックもかけておくと安心
- 車両保険(盗難条件)には必ず加入する
- レクサスで盗まれやすいのはLXとRX(毎年TOP10に入る)
本記事では、

「レクサスNXって、盗難されるの?」
「所有しているけど、何か対策した方が良いのかな?」
「有効な対策について知りたい」
このような疑問に対して、NXオーナーのわたしが解説します。
・盗難されやすい車ランキング
・車の盗難手口
・NXに行うべき最低限のセキュリティ対策
についてお伝えします。

本記事を読めば、
- NXに対して最低限行うべき盗難対策が理解でき、実際に設定するまで
いけるように書きました。
ぜひ、最後までお読みいただけたらと思います。
レクサスNXの盗難確率はどれくらいか
はじめに結論から、レクサスNXはそこまで盗難率の高い車ではありません。
だからといって盗難される確率がゼロである、とは話が別です。

油断大敵、必要最低限の盗難対策はしておくのがベターでしょう。
まずはデータを示しながらNXの盗難率についてみていきます。
日本国内の盗難車ランキング

以下のデータを参照して、昨年までの日本国内における盗難車種ランキングTOP10をまとめました。

不動の1位はランドクルーザー(プラド含む)。
レクサス車は、
- LX
- RX
- LS
- ES
がランクイン。特にLXとRXは毎年TOP10に入っているので、これらは特に盗まれやすい車と言えます。
こう眺めてみると、2023年10位のメルセデスベンツを除いて全てトヨタブランドであることが分かります。

トヨタ車はシェアが高く、国内外での転売先が豊富なため、窃盗グループの格好の餌食であると言えますね。
NXの盗難確率はどれくらいか?
数値で表現するのは難しいですが、低いがゼロではない、と言った感覚になります。
先ほどのランキングにNXは入っていませんが、TOP10で全体の盗難件数の5割弱を占めています。
裏を返せばランキングに明記されていない車種でおよそ半分の盗難が発生しているということです。
NXはレクサスブランドの中でも売れ筋モデルですので、残りの半分にNXが含まれている確率はゼロとは言い切れません。

LXやRXと比べると盗難確率は低いので、そこまでガチガチに対策を練らなくともよいかもしれませんが、まったく無防備で良いとも決して言い切れません。
自動車盗難の代表的な手口

自動車盗難は年々巧妙化しており、以下に主要な手口をまとめます。
リレーアタック
車のスマートキーは常に微弱な電波を発しています。その距離は1~1.5m程度。
そのスマートキーの信号を増幅して車両に伝え、正規のキーが近くにあるように装いドアを解錠し、エンジンを始動する手口です。
例えば玄関にキーを置いている場合、犯人が玄関の扉の外から電波を読み取り、増幅器で信号を増幅して車のロックを解除する、という手口が挙げられます。
キーを物理的に盗む必要がないため、近年増加している手口です。
イモビカッター
イモビカッターは、自動車盗難防止装置である「イモビライザー」を解除するための専用機器や技術を指します。
まずはリレーアタックなどで車両に侵入し、イモビカッターでイモビライザーの信号を解析し無効化。
そのままエンジンを始動し、車を持ち去ります。
コードグラバー
コードグラバーは、車のリモコンキーから送信される信号を記録し、それを解析して車を始動できる信号を複製する手法です。
まず犯人は、車の持ち主がリモコンキーを使用して車のロックを解除または施錠する際に発生する信号を不正に傍受します。
その信号を解析して車を始動できる信号を複製し、車を持ち去ります。

リレーアタック対策で車のキーを物理的に遠い場所や金属缶の中に入れておいても、どこかあなたが車をロックor解錠するタイミングで信号を盗み取られていたら、意味なしです。
CANインベーダー
CANインベーダーは、自動車の内部通信システムであるCAN(Controller Area Network)を不正に操作することで、車両を解錠し、エンジンを始動する盗難手口です。
犯人は車のフロントライト周辺の配線を直接引き出し、特定の装置でCANを乗っ取るための作業を行います。
CANを乗っ取ったら、もはやその車はお手上げ状態になってしまいます。

CANインベーダーは高度な技術が必要で、そのようなグループはそれこそランクルやLXなどの車種を狙いに行く可能性が高いと言えます。
積載車による持ち去り

盗難車をそのまま積載車に乗せて運び出す大胆な手口です。監視カメラの少ない場所で実行されることが多いです。
ここまでくると犯人は本気も本気で、扉付きのガレージに置いておく、など物理的にガチガチな対策をするほかありません。
こんなことをするグループはハンドルロックやタイヤロックなんて、容易に破ってくるでしょう。ここまでされたらなかば諦めるしかないかもしれません。
以上を踏まえて、NXに対しては
- リレーアタック
- イモビカッター
- コードグラバー
あたりの対策を施しておけば、とりあえずひと安心と言えると考えます。

もちろん保証はできないので、心配な方はその不安が消えるまでしっかり対策を施すべきです。
レクサスNXの盗難対策おススメ

先ほどまでの話を受けて、わたしがおススメするNXの盗難対策としてやっておくと良いと思うのは以下の2つです。
- マイカー始動ロック(鉄板)
- ハンドルロック
これらは比較的簡単にできるので、ぜひともやっておくべきです。
おススメ盗難対策①:マイカー始動ロック
鉄板でおススメなのはこちらです。
スマホアプリでエンジンをロックできます。したがって、
- リレーアタック
- イモビカッター
- コードグラバー
で車のキーの信号を読み取られ車内に侵入を許したとしても、あなたのスマホアプリで認証しない限り、車のエンジンをかけることはできません。

これをつけておくだけで並の窃盗手口に対しては対策ができてしまいます。これだけでもやっておくべき、というか最新のレクサスオーナーなら全員やるべき設定かと思います。
ちなみにマイカー始動ロックをかけたとしても、
CANインベーダー
にはおそらく勝てないと思います。マイカー始動ロックのセキュリティ含め、車のシステムそのものが乗っ取られてしまうので。
マイカー始動ロックのやり方については以下のページに詳しく書いてあります。
次のセクションではマイカー始動ロックを行うための手続きを解説していきます。
マイカー始動ロックの設定手順
初期設定
まずは初期設定が必要なので、行っていきましょう。
事前準備として、TOYOTAアカウントの登録とレクサスアプリの登録を行います。登録出来たら以下のようなアプリ画面が表示されます。

登録方法が分からない方は、担当SCかオーナーズデスクに聞けば教えていただけます。
次に、画像のような手順でボタンをタップしていきます。

サポートアドレスを登録していれば、以下のような画面が出てきます。

もし、サポートアドレスを登録していなかったら注意書きが出てきますので、登録しましょう。
サポートアドレスに4桁の認証コードが送られてきます。確認したら、暗証番号(6桁の数字)をご自身で設定します。

ここまでできたら初期設定は完了です。
マイカー始動ロックの設定
それでは実際にマイカー始動ロックをかけていきます。
アプリのホーム画面から、「始動ロック」ボタンをタップし、以下のように設定します。

設定出来たら以下のように、「ロック中」という表示の画面になります。

ロックの解除
ロックの解除は2通りパターンがあります。
・スマホアプリから解除する
以下の画像の通り、スマホアプリから始動ロックをタップし、解除する、をタップすれば解除されます。

・車のディスプレイから解除する
車に乗り込み、普段通りブレーキ+POWERボタンを押します。
するとナビに以下のような表示が出ます。当然ですが、解除しない限り走り出すことはできないわけです。


リレーアタックやイモビカッターで社内に侵入できても、マイカー始動ロックをかけていたら犯人はこの画面に出くわし、車を盗み出すことはできない、ということになります。

そして、事前に設定してある6桁の暗証番号を入力したら、マイカー始動ロックは解除されて車は走り出すことができます。
夜間の間は予約設定も便利
車の盗難は基本、深夜に行われるのが常道です。
毎日家に帰って、アプリから始動ロックをかける、というのも良いですが、
毎日深夜の時間帯は自動でロックがかかるような設定も可能です。
アプリのマイカー始動ロック画面の、「次回予約」から設定できます。

曜日ごとにスケジュール設定できます。

私は以下のように毎日深夜0時~朝6時までマイカー始動ロックをかけています。

旅行などでスケジュール変更があった場合はそのタイミングだけ予約解除すればいいですし、万一解除し忘れても走行中ならその予約がキャンセルされるだけ、予約時間中でも手動でロック解除できます。

マイカー始動ロックは本当に安心感がありますし、予約機能で便利さも備えた素晴らしい機能だと思います。
ただし利用には「G-Link」の契約が必須なのでそこは注意が必要です。
正直NXはこのマイカー始動ロックで十分だと思いますが、その他のおススメ対策も書いていきます。
おススメ盗難対策②:ハンドルロック
ハンドルロックは、万一エンジンをかけられてもハンドルを操作できない状態にしておくことで、盗難を防ぐ対策です。
マイカー始動ロックというソフト対策に加えて、物理的な対策を加えるわけです。
犯人からすれば
- エンジン始動
- ハンドルロックの解錠あるいは破壊
という2ステップが必要になり、盗難に手間取る、ばれて通報される、などのリスクが高まります。
ハンドルロックは外から見えます。
つけているだけで、「この車、盗むの面倒そうだな・・・」と、
ハンドルロックをつけておくことが、犯人を寄せ付けないアピール
になりえますので、つけておくことをおススメします。
私もこのようにハンドルロックをかけています。


ぶっちゃけこれだけ対策しておけば、NXは盗難されるリスクは非常に小さくなると考えています。
これらを破られるとすれば、CANインベーダーか牽引車による直接盗難くらいです。
先ほども書いた通り、本気の窃盗犯はランクルやLX、RXといった車種を狙うと思うので、これだけやっておけばまず安心だと私は思っています。(あくまで私の個人的な思い)
車両保険には必ず加入
とはいえ、100%盗まれない、とは言い切れませんので、万が一盗まれた場合に備え、
任意保険の車両保険
には必ず加入するようにしてください。
盗まれたとしても車体価格同等の金額は戻ってきます。
その際、車両保険の条件に、「盗難」がしっかり入るようにしましょう。(事故だけ、などという条件では下りない可能性があります。)
CANインベーダー対策は必要か?
先ほど申し上げた通り、わたし個人の見解としては、そこまでやる必要はないと考えています。
これがLXやRXとなってくると話は変わってきますが。

「それでも心配なんだよな・・・」
このように不安が残る方は、
不安が消えるまで、納得がいくまで
対策をするべきだと思います。

ご自身のクルマのことなので、誰に何を言われようが、自分が納得することが大切です。
逆にNXに盗難対策なんて必要ない!過剰だ!お前は何を言っているんだ!と思う方は、それはそれでご自由にしていただければ、と思います。
CANインベーダー対策をするなら、専業のカーセキュリティ屋さんに相談に行くことをおススメします。
私は詳しくないので、皆さん自身でお調べいただけたらと思います。。。すみません。
レクサスNXの盗難についてよくある質問

最後に、盗難関連のよくある質問に答えていきます。
Q:レクサスは盗難されやすい車?
A:LXやRXは盗難されやすいです。
コチラで示した通り、LXやRXは毎年盗難車TOP10に貼っているので、盗難されやすい車と言えるでしょう。
その他の車種もランキングに乗っていなくても、トヨタ車は盗まれやすい傾向にあるので安心はできません。最低限のセキュリティ対策は必要でしょう。
Q:レクサスが盗まれる理由はなぜか?
A:レクサスは国内外で人気のあるブランドで、転売需要が大きいため
高級車ブランドとしての認知度は世界中で高く、人気の高いブランドです。
よって転売先の需要も大きく、盗まれやすいと言えるでしょう。
Q:NXは高級車?
A:高級車の部類に入ります
一般的に価格が500万円を超える車は高級車に分類されます。
NXは250標準グレードを除きすべてが500万円を超えるため、高級車に分類されます。
しかし「高級車」に対するイメージは人それぞれ。
1,000万くらいが高級車でしょ?という方がいれば、それはその人にとってNXは一般車です。
NXの価格や必要年収について以下の記事で解説しています。興味があればご覧ください。
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レクサスNXの盗難対策について総括
レクサスNXの盗難に関するまとめ
- NXの盗難率は決して高くないが、最低限の対策はしておいた方が安心
- 鉄板はマイカー始動ロックを設定すること
- ハンドルロックもかけておこう
- 車両保険(盗難条件)には必ず加入する
- レクサスで盗まれやすいのはLXとRX(毎年TOP10に入る)
その他、リレーアタック対策としてキーを玄関先に置かない、金属缶の中に保管する、などもやっておいて損はないです。

本記事で示した対策はあくまで一例。
高額な車になりますので、ご自身が安心できるまで、しっかり対策を行いましょう。
本記事の内容は以上です。お読みいただきありがとうございました。
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